公演運営におけるハラスメント対策方針
2022/08/16
しあわせ学級崩壊 制作部
このページは、しあわせ学級崩壊が主催する公演におけるハラスメント対策を記します。
本ページは、2022年9月の公演実施にあたり作成・提示した内容を掲載しております。
私どもも経験が浅く、このような運営方針を明文化するのは初めての経験となります。本運営方針およびハラスメント対策について、追加事項などのご意見がございましたら、ぜひ劇団までご連絡をお願いいたします。
なお、こちらのガイドラインにつきましては、個人間やSNSでの外部公開・共有は禁止しておりません。公演運営にあたり、お役立ていただけそうでしたら、ご自由に引用いただきご利用ください。
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しあわせ学級崩壊 公演運営におけるハラスメント対策方針
本資料には、しあわせ学級崩壊が主催する公演におけるハラスメント対策を記します。
劇団は、本資料を、劇団員を含む、公演の運営に参加いただく方々(以下、参加者)に事前配布します。参加者は、内容を確認のうえ、質問や追加事項の意見がある場合は、事前に公演の運営を担う担当者(以下、運営者)に伝えることができます。本資料を確認したうえで、公演にご参加ください。本運営方針およびハラスメント対策について、ご不安な点やご質問、追加事項のご意見がございましたら、ぜひご連絡をお願いいたします。▶happyclass_happyclash@yahoo.co.jp
【1.対策方針作成の目的】
本対策方針作成の目的は、心理的安全性が担保された創作環境の実現にあります。ハラスメントの定義やガイドラインを明文化し、参加者へ共有することで、ハラスメント防止の共通認識を形成し、ハラスメントの防止・早急かつ適切な対応ができる環境づくりを目指します。
優越的な権力を持つ役職者の意識づけと共に、参加者それぞれがハラスメントを防止する意識を持ち、すべての参加者が安心して創作に専念できる環境づくりを目指します。
【2.ハラスメント相談窓口の設置】
しあわせ学級崩壊は、次項のガイドラインに則り公演運営を行います。
下記のガイドラインに則っていない振る舞いをする参加者を発見した場合や、お困りのこと・不安に思うことがある場合に相談できる内部担当者として、相談窓口を設けます。
▶劇団相談窓口:大田彩寧、村山新 ※連絡先は別途ご連絡いたします。
▶外部相談窓口:舞台芸術関係者向け性暴力・ハラスメント相談窓口リスト
劇団相談窓口に限らず、その他の劇団員や、外部相談窓口に直接ご相談いただくことも可能です。お困りの際には、まずは信頼できる相手へご相談ください。
ご相談をいただいた際は、相談者・行為者等のプライバシー保護に注意を払いつつ、ハラスメント被害の内容や状況に応じ、行為者に対し改善を働きかけます。また、劇団内部での解決が難しいと感じられた場合には、相談者の合意の上、外部相談窓口への相談を行うなどの措置を行い、全力でハラスメント被害の解決に取り組みます。
なお、上記の措置を講じても改善が見られない場合には、公演を中止することもございますが、適切な公演運営のために必要な措置となりますので、ぜひご遠慮なくご相談いただければと思います。
【3.公演運営におけるガイドライン】
- ①威圧的な態度、暴言を禁止します。
- ②パワーハラスメント(4.において詳述します)を行わないでください。
- ③あらゆる差別的言動を禁止します。(性別・年齢・経験・国籍・出身・人種・肌の色・母国語や方言など、あらゆる要素)
- ④他人の外見に関する発言、性的な冗談やからかい、不必要な身体への接触をしないでください。
- ⑤他人のプライベートは、親密度と関係なく、むやみに詮索しないでください。
- ⑥参加者は、ワークや職務内容に不明点や懸念点がある場合、都度、劇団へ質問し、意図・目的を明確にすることができます。なお、説明を受けても懸念が解消されなかった場合等は、任意でその業務を辞退することができます。
- ⑦稽古場では、演出家と俳優が1対1にならないよう、できるかぎり劇団側が第三者の参加を手配します。また、俳優側も任意で第三者の稽古への同席・見学をできるものとします。
- ⑧コミュニケ―ションのなかで、自身の言動に対して相手が不快感をもち、拒否の意思を表明した場合には、自身が意図した背景に関わらず、謝罪をしてください。
- ⑨パワーハラスメントやセクシャルハラスメント等、あらゆるハラスメントの被害と思われるもの、違和感を覚える言動等を目撃したときは、悩まず、まずは相談窓口等へお知らせください。
【4.パワーハラスメントについて】
参加者は、パワーハラスメント(以下、パワハラ)を行わないよう注意して公演に参加してください。また、参加者がパワハラをしていると感じられた際には、相談窓口等へご連絡をお願いいたします。
パワハラは、下記の要素を全て満たすものと定義します。
①優越的な関係を背景とした言動
②業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
③スタッフ・俳優等の就業環境が害される言動
①優越的な関係を背景とした言動:抵抗又は拒絶できない関係を背景として行われるものを指します。「企画担当者からスタッフ」「演出から俳優」「出演経験者から新人」など。また、例えば、自分がいなければ現場が回らないことを知りながら、仕事の中断をほのめかして威嚇するような言動も、優越的な関係を背景にしたパワハラに該当します。
②業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動:社会通念に照らし、当該言動が明らかに業務上必要性のない、又はその態様が相当でないものをいいます。例えば、演技とは関係のないことを俳優に強要したり、不必要に他人の思考や性格、人間性を非難するような場合も該当します。
③スタッフ・俳優等の就業環境が害される言動:スタッフや俳優が身体的又は精神的に苦痛を与えられ、就業環境が不快なものとなり、能力の発揮に重大な悪影響が生じる等、スタッフや俳優が就業する上で看過できない程度の支障が生じることをいいます。
※ その他、パワハラに該当する事例を以下に例示します(※あくまでも例示に過ぎません)。
・断ることのできない状況を利用して、労働時間の延長や業務の変更を強いること。
・人前で叱ることを繰り返し、就業場所で支配的な空気を作り出すこと。
・大勢の前で「生意気だ」「人間としておかしい」等の人格に係る言葉を浴びせること。
・俳優に対して、演技の指導を理由にして、容姿を揶揄したり、罵倒すること。
・根性論、精神論のみに頼る暴力的指導を行うこと。
・「逆らわない」「反抗しない」等を誓約する書面に署名させること。
以上となります。
公演へのご参加にあたり、上記の内容にご懸念やご不安な点がございましたら、
下記までご連絡をお願いいたします。
【連絡先】happyclass_happyclash@yahoo.co.jp
(しあわせ学級崩壊 制作部)