
しあわせ学級崩壊による、文学リーディングライブ第二弾!近代文学作家による名作と、劇作家による書下ろし戯曲を、同じ楽曲で上演。四曲の短編文学を、全身に浴びる時間をお過ごしください。
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楽曲から選ぶ
C 近代文学
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楽曲をもとに書いた
D 書き下ろし戯曲
2022年春に上演したご好評の前回作、
リーディング短編集 #1 の演目も特別上演!
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A 近代日本小説
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楽曲をもとに書いた
B 書き下ろし戯曲
会場
神楽音
神楽坂駅から徒歩2分
東京都新宿区神楽坂6丁目 48TOMOS 神楽坂ビル B1F
チケット料金
- 一般席
- 3,500 円
- 後方立見席
- 3,000 円
- 学生料金※座席種類は選べません
- 2,500 円
公演コンセプト
- C
近代文学 - D
書き下ろし戯曲
- 楽曲
1 - 楽曲
2 - 楽曲
3 - 楽曲
4
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太宰治『燈籠』
リーディング:
岸田大地 / 林揚羽※●あらすじ
「言えば言うほど、人は私を信じて呉れません。逢うひと、逢うひと、みんな私を警戒いたします。」まずしい下駄屋の一人娘が主人公となる、太宰の代名詞である女性独白体で書かれた最初の短編作品。
●太宰治(1909年-1948年)
第二次世界大戦前から戦後にかけて多くの作品を残した小説家。自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながら、人間性と生の喜びや、破滅の美しさを描いた作風が特徴。主な作品に『走れメロス』『富嶽百景』『駆込み訴へ』『斜陽』『人間失格』がある。
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魯迅『狂人日記』
リーディング:
池田遼(少年王者舘/おしゃれ紳士) /
田中健介※●あらすじ
「今夜は大層月の色がいい。乃公は三十年あまりもこれを見ずにいたんだが、今夜見ると気分が殊の外サッパリして初めて知った、前の三十何年間は全く夢中であったことを。」中国の作家、魯迅のデビュー作。
(訳:井上紅梅)●魯迅(1881-1936)
中国で最も早く西洋の技法を用いて小説を書いた作家。作家、思想家、革命家としての側面を併せ持ち、短編小説『狂人日記』で作家として出発し、後に『阿Q正伝』『狂人日記』をはじめ、多くの著作を残した。
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有島武郎
『小さき者へ』リーディング:
阿岐之将一 / 村山新※●あらすじ
「お前たちが大きくなって、一人前の人間に育ち上った時、――その時までお前たちのパパは生きているかいないか、それは分らない事だが――」病死した最愛の妻が残したわが子に送る、未来を託した私小説的短編小説。
●有島武郎(1878-1923)
自己矛盾と向き合った大正の純文学作家。繊細な人物描写、季節の表現力に富み、雑誌『白樺』創刊に参加し、人道主義的な作風を示した。代表作に『一房の葡萄』『或る女』や、評論『惜しみなく愛は奪ふ』がある。
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宮沢賢治
『よだかの星』リーディング:
小玉久仁子(劇団ホチキス) / 上岡実来※●あらすじ
「よだかは、実にみにくい鳥です。顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。」悲しい宿命に翻弄されてもなお、高く飛び上がるよだかの転生を描いた鮮烈な童話作品。
●宮沢賢治(1896-1933)
自然の豊かさに満ちた作風を特徴とする詩人、童話作家。童話作品においては擬声語を多用し、作品によっては韻文にも近いリズム感を持った文体を使用した。代表作に、『注文の多い料理店』、『銀河鉄道の夜』、『雨ニモマケズ』がある。
※...しあわせ学級崩壊
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細川洋平(ほろびて)
『しおのエクボ』リーディング:
淺場万矢(柿喰う客/Office8次元) /
上岡実来※●あらすじ
しおのエクボを見ると私はしあわせになります、んふ、
●細川洋平(ほろびて)
劇作家・演出家。小さなやりとりが、ふと社会と接続される。外部提供作にさいたまネクスト・シアター最終公演「雨花のけもの」(演出:岩松了)など
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松森モヘー
(中野坂上デーモンズ)
『私は音楽になりたい』リーディング:
宝保里実(コンプソンズ) / 大田彩寧※●あらすじ
肩の力を抜いて生きていきたいと思いながら、せまい部屋に寝っ転がって誰かのことを考えていたら、頭と心と身体の声がドンドン止まらなくなってしまって、やがて音楽になっちゃったひとのモノローグ。テクノ。
●松森モヘー(中野坂上デーモンズ)
中野坂上デーモンズ主宰、劇作家・演出家。近年は役者としても映像作品等、積極的に参加している。2022年、団体旗揚げ十周年記念公演を4作品進行中である。
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綾門優季
(青年団リンク キュイ)
『蹂躙を蹂躙』リーディング:
佐藤すみ花(劇団背傳館) / 林揚羽※●あらすじ
赤ん坊の頃から何者かに監禁された学は、分裂した人格、幻聴と実際の音を平等に認識するなどといった、破滅的な症状に苛まれながら大人になった。ある日、学は勢い余って人を殺めてしまう。混乱しながらの逃走劇が始まる。
●綾門優季(青年団リンク キュイ)
青年団リンク キュイ主宰。戯曲は「震災、テロ、無差別殺人など、突発的な天災・人災を主なモチーフとすること」を特徴とする、独自の世界観をもつ。
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池田亮(ゆうめい)
『かつて』リーディング:
海田眞佑(劇団ウミダ) / 村山新※●あらすじ
学生時に酷いあだ名をつけられた男の逃避先は萌え漫画だった。遂にアニメ化が決定し歓喜するが、最も心酔する主人公キャラを担う新人声優は「なーむー。汚物顔面ハセガワ〜♪」と、かつて男に名付けた女だった。
●池田亮(ゆうめい)
脚本家・演出家・造形作家。ゆうめい所属。実体験を基とする舞台を作りながら、映画・ドラマ・アニメ・WEB・ハンドメイドと広範囲に活動中。
※...しあわせ学級崩壊
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太宰治『待つ』
リーディング:大田彩寧※
●あらすじ
「省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。誰とも、わからぬ人を迎えに。私は、ぼんやり坐っています。いったい私は、毎日ここに坐って、誰を待っているのでしょう。」太宰の得意とする女性独白体による短編作品。
●太宰治(1909年-1948年)
第二次世界大戦前から戦後にかけて多くの作品を残した小説家。自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながら、人間性と生の喜びや、破滅の美しさを描いた作風が特徴。主な作品に『走れメロス』『富嶽百景』『駆込み訴へ』『斜陽』『人間失格』がある。
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堀辰雄『X氏の手帳』
リーディング:村山新※
●あらすじ
「或る夜、或る酒場から一人の青年がふらふらしながら出て來た。タクシイ! と彼は聲高に叫んだ。車が走り去つてしまふと、その跡に手帳のやうなものが落ちてゐた。」断片的な散文で綴られた手帖を覗き見る、ミステリアスな短編。
●堀辰雄(1904-1953)
知性と叙情の融合を図る西欧的スタイルを確立した作家。芸術派の評価を受けた後、小説の形式を独自に模索し、フィクションとしてのロマンによる文学形式の確立を目指した。主な作品に、『聖家族』、『美しい村』、『風立ちぬ』がある。
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夢野久作『線路』
リーディング:林揚羽※
●あらすじ
「カラリと晴れた冬のまひるであった。私は町へ出る近道の鉄道線路を歩いていた。……青い空と白い太陽の下にただ一人、線路を一直線に進んでゆく誇らかな心……。向うから汽車が来る。」運命と生の衝突を巧妙に語る掌編小説。
●夢野久作(1889-1936)
怪奇幻想小説の奇才と讃えられた童話作家、小説家。怪奇味と幻想性の色濃い作風で日本文学を揺らした。小説形式の他、独白体形式も扱い、書簡体形式という独自の執筆方法を編み出した。その他代表作に、『ドグラ・マグラ』『少女地獄』『瓶詰地獄』がある。
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宮沢賢治
『マリヴロンと少女』リーディング:上岡実来※
●あらすじ
「そうだ。今日こそ、ただの一言でも天の才ありうるわしく尊敬されるこの人とことばをかわしたい、『マリヴロン先生。わたくしはあすアフリカへ行く牧師の娘むすめでございます。』」清らかな風景描写で、少女が歌姫と交わす会話を描く短編。
●宮沢賢治(1896-1933)
自然の豊かさに満ちた作風を特徴とする詩人、童話作家。童話作品においては擬声語を多用し、作品によっては韻文にも近いリズム感を持った文体を使用した。代表作に、『注文の多い料理店』、『銀河鉄道の夜』、『雨ニモマケズ』がある。
※...しあわせ学級崩壊
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屋代秀樹(日本のラジオ)
『架空の生活』リーディング:村山新※
●あらすじ
わたしが死んでいるのが事実であるということです。正直に言って、これから話すことに、この事実以上のことはなにもありません。わたしがこれから話すことは、わたしが死んでいる以上、すべてが架空のことです。
●屋代秀樹(日本のラジオ)
千葉県出身。Krei inc.所属。 代表している演劇団体「日本のラジオ」のほぼ全作品の脚本・演出を手掛ける。そのほか他団体への脚本提供も多数。陰鬱なモチーフと、余白のある冷めたセリフで、緊張感のある独特な世界観の作品を描く一方、登場人物全員が敬語で話す、シュールでシニカルなコント作品もたまに書く。
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高木登(演劇ユニット鵺的)
『おれのことなんて
だれもしらないし』リーディング:田中健介※
●あらすじ
「おれのことなんてだれもしらないし」
おれは恋愛をしらない。
おれはセックスをしらない。
おれはゲイ。
そんなおれのことをだれもしらない。
だから話そう。
ほんのわずかでもおれのことを。
わかってもらえなくてもおれのことを。●高木登(演劇ユニット鵺的)
68年東京生。放送大学卒。脚本家/劇作家。演劇ユニット鵺的/動物自殺倶楽部主宰。99年、フジテレビヤングシナリオ大賞佳作。00年、日本シナリオ作家協会新人シナリオコンクール準佳作。脚本家としては実写、アニメを問わず、主にジャンル作品を手がける。 09年、演劇ユニット鵺的、21年、動物自殺倶楽部を旗揚げ、全作品の劇作を担当。暗い、重い、怖い、厭な空気と言われがちだが、必ずしもそうではない感じの芝居を一貫してつくりつづけている。
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斜田章大(廃墟文藝部)
『この朝を墓標として』リーディング:林揚羽※
●あらすじ
朝と夜の狭間の時間。
まだ眠りかけの街の中を、僕は今、歩いている。
遠くでは、早起きの犬が吠えている。すぐ傍を、新聞紙をめいっぱい積んだ自転車が通り過ぎていく。
腕時計を見れば朝の5時20分。君はまだ夢を見ている頃だろうか?●斜田章大(廃墟文藝部)
劇作家、演出家。2012年、廃墟文藝部を設立し、その後全ての作品の脚本演出を務める。 一人称小説のような、【誰かの視点から見た世界】を表現した演劇を模索する。廃墟文藝部の大半の作品は、YouTubeにて公開している。 若手演出家コンクール2019優秀賞。第26回 劇作家協会新人戯曲賞最終候補。2020年に劇作家協会東海支部事務局長に就任。
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大石晟雄(劇団晴天)
『野球部とドライブ』リーディング:大田彩寧※
●あらすじ
30代を手前にして、野球部からラブレターをもらってしまった。母が死んだ。夕暮れの関越自動車道、世界一可愛い少し伸びた坊主頭、でも君が大会に出られないとき、わたしは君の青春がそうあってほしいと思ってた。
●大石晟雄(劇団晴天)
静岡県出身 脚本家、演出家。劇団晴天主宰。 必死な状況に陥った会話劇を主に書いている。老若男女が楽しめてエッジの効いた作品とシンプルに研がれた台詞が特徴。
※...しあわせ学級崩壊